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私たちは失われた砂浜を取り戻せるか? [自然]

 この20年ばかりで、私が住まう茅ヶ崎市の海岸線の景観は、ずい分と変わってしまいました。
 それでもまだ娘が幼い頃には、潮が引いて長く続く砂浜で、取り残された小さな生き物を観察したり、白く泡立ちながら引いていく波を遠く追いかけて、転がるように走ったりしたものですが。。。
 湘南海岸では過去約40年間で、なんと多いところでは、沖に向かって50m.以上も砂浜が失われてしまっているそうです。

 私がいつも散歩を楽しむ海岸も、今では、サイクリングロードやウォーキングボードを越えるとすぐに、砂地が崖のように急斜面で落ち込み、そこがもう波打ち際という有り様。
 家族間ではもとより、ボランティアの海岸清掃に参加するたびに、見知らぬ人同士でも「このままでは大変なことになりますね」などと話したりするくらいです。
 少し西に行ったところに、人工の岬「ヘッドランド」を造ったために、その周りだけは何とか砂浜らしきスペースができて来ましたが、本当にそこの処だけ; 
 美しい湘南海岸の景観は、いまや茅ヶ崎にとっては過去の話。
 この海岸に親しみ暮らしている私たちにとっては、看過できない危機的状況であるとすら言えるのです。

江の島を眺めながら汀を散歩する楽しみも今は昔:2008年03月08日
気をつけないと足に波を被るくらい波打ち際が迫っています

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冬の夕暮れ 海からの贈りもの [自然]

 1月7日の夕暮れの海です

 風が強く 荒波でした

 絶えることなく打ち寄せる波
 その鼓動の響きを全身で受けとめて いったん海のリズムに呑まれると 
 何故か その場から歩みを進めるタイミングがつかめません

 

 一人、また一人とサーファーが
 誰も言葉を交わすことなく おかに上がって来ます

 海の抱擁の余韻は その人だけのもの

 南西の空低く、一際輝く光が見えました

 なんだろう ?
 3つの光の玉が集まって 大きな輝きになっています
 どうやら星ではないみたい

 30分ほど眺めていても変化がないので 飛行機などでもないようです

 なんだろう あれは何?

 さらに長い間 不思議な光を見つめていて
 ふと東の世界を振り返ると もうすっかり 夜のヴェールに包まれていました
 江の島の灯台が そろそろ家路につくよう促します


 「あれは何だったんだろうね」
 「わからん 自衛隊のヘリの演習かな」
 「でも全然動かなかったよ」
 「うん きっと違うね」
 
 「宇宙ステーションかなぁ。。。」

 地上からあんなに大きく しかも皓々と光を発してとどまって見えるのが
 宇宙ステーションのわけないよね と自分でも思いながら 
 「なんだろう?」で頭がいっぱいの 気もそぞろの帰り道でした


 帰宅後はもっぱら ↓ こちらにはまり込み http://homepage2.nifty.com/m_kamada/javascript/satellite/index.htm
 またまた いろいろなことに思いを廻らせ 宇宙へのロマンに浸り

 
 そうして翌日から熱を出し 久方ぶりにひどい風邪などひいたことに気づきました
 
 冬の夕暮れ時 海辺で長いことボ~ッと佇むのは 要注意です;

 


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秋の庭の蝶 ~キタテハ・ツマグロヒョウモン・キチョウ  [自然]

 秋のお天気は変わりやすいと言いますが、確かに晴れたかと思うと曇り、また一日雨かと思えば晴れ間が見えたり、とそのような日が続いています。

 我が家の庭にも、いつの間にかキアゲハ、クロアゲハ、アオスジアゲハ、などが見かけられなくなって来て、代わりに秋らしい色合いの翅をもつ蝶が訪れているのに気づきました。
  
 蝶を写真に撮るのは苦手なのですが、『その割りには・・・』と自分で思えるものがありましたので、ご紹介致します。

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蜉蝣と蜻蛉 [自然]

 蜉蝣(フユウ=カゲロウ)は、蜻蛉(セイレイ=トンボ)と同義に使用されることもあり、古来「カゲロウ」とは「トンボ」を意味していたそうです。

 では、平安時代中期に藤原道綱の母 によって著された「蜻蛉日記 」を「トンボ日記」と読んでもいいではないか、なんて思ってみても・・・
 「トンボ日記」─ なんとも、イメージが違って聴こえます;
 私が想い描くトンボ像は、スピード感溢れる飛行とホバーリングしている翅の精巧な動き、そして捕食するハンターとしての洗練されたデザイン、などにより形作られておりまして・・・。

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海岸そぞろ歩き(2)                  海岸から望む富士山 [自然]

 海岸そぞろ歩き、10月23日(日)の夕方です。前回も撮った江ノ島ですが、今回の方が海が青いかな、と思って載せました。

 海岸から見える富士山。やはり、その優美な姿には、暫し歩みを止めて見入ってしまいます。左手前のオブジェのようなシルエットは、ボードをかついで海から上がって来たサーファーです。

 この時期でも、いい波がある休日は、サーフィンを楽しむ人々が多く訪れます。富士山から連なる山並みと残照を映す雲とが溶け合って、刻々と影の濃くなる様を眺めながら打ち寄せる波の音を聴いていると、心が静まり安らぎます。

 季節や天候、その日その時間によってさえ、様々な表情を見せてくれる海岸の風景。いつも新しい何かを感じさせてくれます。


海岸そぞろ歩き(1)        これが“宇宙的”に有名な「烏帽子岩」 [自然]

 昨日、ハズと海岸までお散歩に行きました。あいにく天気は曇り。でも日差しが強かったり、湿気が多い日よりはお散歩向きです。家の前の道を、真っ直ぐ南に7、8分歩けばそこは海。子どもが幼い頃は、お砂場感覚で毎日のように遊びに来た海岸も、最近は海岸清掃のボランティアに訪れるくらいで、ちょっとご無沙汰気味。

 ここ数年、地元でも注目されている問題があります。それは私が以前ほど「海に遊びに行こう」、と思わなくなったことと関係あることなのですが。そこにあるべきものが無くなってきているのです。それは、なんと「砂浜」・・・。

 10年ほど前までは、国道134号線を渡って海岸に降りると、まず砂浜が眼前に広がり、その向うに波打ち際がありました。でも、ある時期から急速に砂浜が侵食され始めて、今ではシートの上で寝っころがる気分を誘うスペースもありません。波打ち際というのは、小石や貝殻、海草、ゴミなどが流れ着いている上、たまに大きな波が来るので、あんまり近くでくつろいだりはできないのですよね。

 原因はいろいろあるようです。海に流入する川の上流にできたダムの影響で、海岸沿いの海流が変わったからなど・・・。この件については、また後日よく調べてみようと思っています。
  
 それでもたまに訪ねてみると、「あ~、やっぱり気持ちいいなァー!」と爽快になりました。視界が拡がると気分も大らかになるのでしょうか。寄せ返す波の音も、「久しぶりだね」と語りかけているようです。昨日の午後は波が静かで、サーファーは一人も見かけませんでしたが、釣りや散歩がてら遊びに来る人たちで、思ったよりも人出がありました。

 海に向かって左手を望むと江ノ島が見えます。

 

 昨日は、砂浜であまり「海辺の生き物たち」と出会う機会に恵まれませんでした。多かったのは飼い犬とカラスかな。このイソガニは、私たちの足音に、大急ぎで逃げ出したところです。

 

 にぎわった夏の名残りのように、貝殻やヒトデが打ち寄せられています。

 

 そして、スペースシャトルの宇宙飛行士の野口さんの中継で、一躍知名度がアップした「烏帽子岩」。これまでもサザンオールスターズのヒット曲の歌詞に登場した経験はありますが・・。今回はもう、はっきり言って“宇宙的”ビッグ・ネームになってしまったような。ちゃんと「烏帽子」に見えるでしょう^^

 

 「もう少しお天気良ければ、青い空と海なのにね。」

 「でも、水の透明度はあるよ。ほら、小さなイワシが群れてるのが見える。」

 

 ほんと!テトラ・ポッドの先端まで行って覗いてみると、波の反射の合い間にたくさんの小魚が泳いでいるのが見えました。それを捕食するためでしょうか、沖から大きな魚が追って来ており、あちこちで海面から高く躍り上がっていました。あれはボラか何かだったのかしら・・。この写真ではわからないのが、ちょっと残念です。

 のんびりと秋の海辺を散策したおかげで、なんか心がホッと一息ついたようでした。また近いうちに行こうと思っています。

( 最後に平塚・大磯方面にかけての海岸線。晴れていれば、富士山の優美な姿も望めますが、それはまた後日ということで。) 

 

 

 

 

 


秋の訪れを告げる小さな生き物たち [自然]

 私が住んでいる南関東のこの辺りも、ようやく「秋」を感じられるようになって来ました。
 毎年この時期になると、我が家の庭に「秋」を連れて来てくれる、小さな生き物たちがいます。その代表格は、昆虫のイチモンジセセリとカネタタキ。

 イチモンジセセリは稲につく害虫として有名で、おまけに外観も地味だし、一見すると蛾とも見まちがえ、よくよく見ると頭部はバッタにも見えるという、およそ人気ランキングとは無縁の蝶です。
 以前はちっとも目にも留まらなかったこの蝶・・。(何しろ人目を引く姿ではないので。)何年か前に、ふと気づきました。日中厳しい残暑が続いていても、イチモンジセセリが庭で群舞を始める頃になると、朝夕は秋らしい風が吹いていることに。
 確かに、大切なお米の害虫なので気がひけますが、それでも私には「もうすぐ、過ごしやすい秋になるよ」と思わせてくれる存在のイチモンジセセリです。

 そしてカネタタキ。鳴き声(と言っても声を出してるわけではありませんが)を聴いたことありますか?「キッキッキッ」とも「チンチンチン」ともつかぬ、高音で小さな遠慮深い音で鳴きます。やかましく鳴き立てるのではないので、却って「もっと聴いていたい」と思わせる趣のある虫の音ですよね。
 いつ、どこから入って来るのか、毎年家の中にも数匹棲みついて、玄関や勝手口などの物陰から私たち一家に「秋」の訪れを知らせてくれます。
 「あ、あのこ、鳴いてるね。」「うん。もう秋なんだね。」  などと家族の会話に登場するのも、毎年恒例になりました。

 私は、自然の中で日一日と感じ取る「四季の移ろいの気配」というものが好きで、その気配を伝えてくれる小さな使者たちに出会えると、なんだか嬉しくなってしまいます。
 他にもコオロギやギスの仲間、毒蝶のカバマダラに擬態しているツマグロヒョウモンの雌(この辺でも棲息しているのに驚き!)、見事な色のアキアカネ、小さな哲学者のカナヘビなども見かけますが、またそのうち書き留めておこうと思っています。

 今回は写真を用意していなかったので、「どんな虫かな?」と興味がある方は↙のサイトをご参照下さい。
 
 [Web 日本産蝶類図鑑]
http://webzukan.hp.infoseek.co.jp/ 
 [直翅目写真図鑑]
http://www.geocities.co.jp/NatureLand/5023/
 
 


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