SSブログ

秋の訪れを告げる小さな生き物たち [自然]

 私が住んでいる南関東のこの辺りも、ようやく「秋」を感じられるようになって来ました。
 毎年この時期になると、我が家の庭に「秋」を連れて来てくれる、小さな生き物たちがいます。その代表格は、昆虫のイチモンジセセリとカネタタキ。

 イチモンジセセリは稲につく害虫として有名で、おまけに外観も地味だし、一見すると蛾とも見まちがえ、よくよく見ると頭部はバッタにも見えるという、およそ人気ランキングとは無縁の蝶です。
 以前はちっとも目にも留まらなかったこの蝶・・。(何しろ人目を引く姿ではないので。)何年か前に、ふと気づきました。日中厳しい残暑が続いていても、イチモンジセセリが庭で群舞を始める頃になると、朝夕は秋らしい風が吹いていることに。
 確かに、大切なお米の害虫なので気がひけますが、それでも私には「もうすぐ、過ごしやすい秋になるよ」と思わせてくれる存在のイチモンジセセリです。

 そしてカネタタキ。鳴き声(と言っても声を出してるわけではありませんが)を聴いたことありますか?「キッキッキッ」とも「チンチンチン」ともつかぬ、高音で小さな遠慮深い音で鳴きます。やかましく鳴き立てるのではないので、却って「もっと聴いていたい」と思わせる趣のある虫の音ですよね。
 いつ、どこから入って来るのか、毎年家の中にも数匹棲みついて、玄関や勝手口などの物陰から私たち一家に「秋」の訪れを知らせてくれます。
 「あ、あのこ、鳴いてるね。」「うん。もう秋なんだね。」  などと家族の会話に登場するのも、毎年恒例になりました。

 私は、自然の中で日一日と感じ取る「四季の移ろいの気配」というものが好きで、その気配を伝えてくれる小さな使者たちに出会えると、なんだか嬉しくなってしまいます。
 他にもコオロギやギスの仲間、毒蝶のカバマダラに擬態しているツマグロヒョウモンの雌(この辺でも棲息しているのに驚き!)、見事な色のアキアカネ、小さな哲学者のカナヘビなども見かけますが、またそのうち書き留めておこうと思っています。

 今回は写真を用意していなかったので、「どんな虫かな?」と興味がある方は↙のサイトをご参照下さい。
 
 [Web 日本産蝶類図鑑]
http://webzukan.hp.infoseek.co.jp/ 
 [直翅目写真図鑑]
http://www.geocities.co.jp/NatureLand/5023/
 
 


nice!(1)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 1

コメント 2

イチモンジセセリは本当にバッタみたいでした。ツマグロヒョウモンとても、きれいですね。思わず、図鑑に見入ってしまいました!
by (2005-10-03 04:55) 

パキちゃん

>プリンちゃん
文字ばっかりですが、読んで下さってありがとう!
イチモンジセセリは、正面から見ると愛嬌がある顔なんですよ^^ 
by パキちゃん (2005-10-03 18:40) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。