「まさか父が!?」─ 高齢者の「うつ」を目の当たりにして(2) [子育て・家庭]
(さて、昨日のつづきです。)
こんなこと、これ以上長く続けられない、とにかくこのままでは、最悪の事態にもなりかねない。
当然主治医の先生には「味覚障害」に関して充分相談しており、その治療薬ももらっているはずです。
梗塞を起こしてしまったのだから、薬をのんだからすぐ治るとは思えないけど、それにしても悪化しているのはまた どうして??
なんで、何も食べなきゃ死ぬって分かっているのに食べないで、こんなに「死にたい」と考えるのか?
とりあえず私がその場でできることとして、父が処方されている薬を片っ端から確認してみることにしました。
薬局で薬と一緒に渡される、薬剤個々の説明書がありますよね。
一種類ずつ照合しながら読んでいくと、疑問に思う点が出てきました。
血圧や梗塞の治療薬のほかに、「胃腸薬」として3種類も出ているのです。
どれも、胃・腸粘膜の保護・回復・・・という一般的な胃腸薬の効能が、写真とともに記されています。
『はあ~?これがまさか味覚障害の薬ってことないよね、だって味覚は頭でなんだから』
『これって、無駄に多重に同じ効き目の薬を処方しているわけ?』
『ただでさえ10種類もあるのに、なんでこんな胃腸薬ばっかり3種類も・・・しかも大量に!』
そう、その胃腸薬はなぜかたくさん袋があって、輪ゴムで留められていました。
おかしい、おかしい、・・・・・????? 私が疑問をもったここの部分に、きっと何かこの事態を脱却するカギがあるに違いない!
(いつもの動物的カンです;^^)
説明書を持って自宅に戻り、 ネットと薬剤事典でよくよく調べてみると・・・・。
謎は意外と簡単に解けました。
1種類は、「まさか」の「味覚障害」の治療薬だったのです。
「味覚障害」になる直接的な原因として、「亜鉛」の不足も一つあります。
これは、高血圧や脳梗塞の治療薬を用いた場合の、副作用として「亜鉛」が体内から流出していくということをふまえ、補うために処方される薬である、と記されていました。 効能の2番目に。
1番目には、先程述べたような(胃・腸粘膜に作用する)胃腸薬としての効き目のことが。
ま、いずれにしても、ちゃんと「味覚障害」の治療薬は出ていたわけです。
次にもう1種類は? ということで調べると、これまた2番目の効能として・・・・。
「抗うつ、うつ治療薬」 とあるではないですか!
(いえネ、今この記事では、タイトルですでに『高齢者の「うつ」~』だのと言っちゃってますから、特別驚くようなことじゃありませんけど; その時は全く考えが及んでいなかったので、非常にびっくりしたわけですよ、私としては。)
「うつ」ですってぇ~!?。。。。なるほど、そうか!! 読んだ瞬間、すごく納得しました。
だって、あまりにもその頃の父の様子は、それまでの人格や性格や言動からかけ離れており、到底同じ人とは考えられないような状態でしたから。
「病気ですっかり弱って参ってしまった、後遺症から食べる気も起きず、生きる気力も失った」
と思っていた私は、悲しくても何とか支えて、なるべく傍にいて見張ってないと、などと自分に言い聞かせていました。
でも、 「きれい好きだったのに髪もとかさないしヒゲも剃らない、パジャマから服に着替えもしない、リハビリの散歩どころか家から出ようとしない、話し掛けても返事がないし聞いていない、ぼ~っとしている時間が極端に長い、ベッドにもぐり込んでなかなか起きない、すぐに自殺をほのめかす」 などの変容ぶりのどれもこれも、それが「うつ」が原因だったとしたならば、全て合点がいきます。
「よし!状況が分かれば、こちらも対処のしようがある!」
そう思うと、久しぶりに私の心も晴れ間を見た思いでした。
そこで、さらなる疑問が。
その3種類の胃腸薬のうち2種類は、確かに父の症状を改善するために処方されたものだったと分かったのですが、では、なぜに効き目が全く顕れておらず、悪化していってるのか、という問題は解決していません。
ちょっと、ピーンと引っ掛かるものがあります。
『やけに大量にあったよね、胃腸薬ばっかり。 大きな薬袋が束ねられて・・・ それって。。。』
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ヒヨドリに「朝焼けがキレイね」と話しかけたら
飛んで行ってしまいました;^^
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