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「白夜行」~東野圭吾の傑作と名高い作品を読む [孤読な時間の友(書籍)]

 「白夜」と聞いて、あなたはどのようなイメージをもちますか?

 美しい、幻想的、不思議、・・・・いろいろ浮かぶと思いますが。。。
 でも、私にとってその言葉がもたらすイメージは、「重苦しい」「不安」「孤独」などの負のそれから始まり、かなりベクトルが移行した終わりの方で、せいぜい「非現実」「幻」「薄明かり」のような、まあ一般的な「白夜」のイメージで落ち着く感じです。
 これ(=負のイメージが先立つこと)には、思い当たるフシがあります。
 ひとつは、子どもの頃、北欧を旅した両親が帰国後に、「白夜だと夜中でも子どもが外で遊んでいるし、昼夜の感覚が麻痺した妙な感じになる」と話すのを聞いて、『夜ゆっくりと眠れないなんて怖ろしいことだ』と直感的に思ったこと。
 あともうひとつ、中学生の頃に読んだ五木寛之の「白夜物語」。
 これらの影響が多分にあるように思います。

 前フリが長くなりました。
 

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「ヴィヨンの妻」~黄桃からの思考連鎖 [孤読な時間の友(書籍)]

 先日、黄桃が贈られて来ました。
 たっぷりと蜜を含んだ頃合いを見計り、いただきました。
 白桃主流の昨今、黄桃を口にしたのは何年ぶりでしょう。
 格別に美味しく感じました。



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「きょうも、いいネコに出会えた」に出会えました^^ [孤読な時間の友(書籍)]

  最近の私ときたら、めっきり読書量が減って来ました。
  いろいろ事情があるのですが、何よりも「眼」が一番の原因です。
   ・・・・・詳細は語りませんがw 
  だからと言う訳ではありませんが、ここ1ヶ月内に購入して読んだ本の中で、コレはとても気に入りました。
  眼も疲れず、むしろ心の疲れを癒してくれる、この本。
                         
きょうも、いいネコに出会えた

 きょうも、いいネコに出会えた

  •  作者: 岩合 光昭
  •  出版社/メーカー: 新潮社
  •  発売日: 2006/03
  •  メディア: 文庫
 
  作者は、動物写真家として世界的に高い評価を得て活躍を続けている、岩合光昭。
  *「日本各地にネコを求めて旅すること3年」 とのことだそうです。
  彼のワールドワイドな活動ぶりから、「ネコを求める旅」をする時間がよくとれたものだなぁ、などと思ってしまいますが、本をひとたび開くと、その原動力が「ネコへの愛」に他ならぬと、よ~く分かります^^
  当然どのネコの写真もそして文章も、温もりや息遣いさえも感じさせてくれるような自然体で、魅力的。

  写真紀行(だいたいが見開きで写真、次の見開きで散文)の形式で、この本では金沢、田代島・網地島、備前、佐渡、川越、小樽・積丹半島、名古屋、四国・松山、鎌倉、弘前、新潟 (目次順)のそれぞれの風土と景色に溶け込んだネコ達が紹介されています。 
  また、終わりの方に「岩合光昭への100 の質問」なる Q&A がオマケ的に付されているのですが、これもまたけっこう楽しめました。
 
  もともとは、別の出版社から出した大判の写真集だったそうですが、私にはジャケットのポッケに入る、この文庫サイズが嬉しいですね。
  電車での移動中や、喫茶店でのコーヒー・ブレイク中など、一人でまたはネコ好き同士で覗き込んでは悦に入ってます^^


                                 *「」内は、本書あとがき より


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