<花に想う>シデコブシ ~春を告げる花 [Flower&My Garden]
先日、コブシの蕾の画像をご覧頂きました。
我が家(どちらかと言えば隣の両親の庭)のコブシは、前々から少々変わっていると思っていました。
コブシの花は花弁が6枚ということですが、これは花びらが細長く、枚数も15~18程です。
もしかして種類が違ってたりして; などと思えて調べてみたところ、これは「シデコブシ」 でありました。
一昨日から開き始め、好天であった昨日写真を撮りましたので、UP致します。
学名のMagnolia (マグノリア)は、フランスの植物学者の名前Magnol(マニョル)の英読みからで、モクレン属の総称です。
stellata (ステラータ)は、stella がラテン語で「星」を意味することからも分かるように、植物学でいうところの種小名(種形容語)で、「星形の、星状の」という形状を表す言葉。
花言葉は、シデコブシとしては特になく、コブシの 友情、友愛、歓迎 が充てられているいるようです。
普段は単にコブシと呼んでいますが、15年以上前に両親が購入した時に「ヒメコブシ」とプレートに書かれてあったそうで、調べてみましたら、ヒメコブシとはシデコブシの別名でした。
そして、シデコブシの「シデ」は神社の注連縄や玉串などに垂らす白い紙の「四手」 のことだそうです。
表記は、「四手拳」「梓辛夷」など。
私は、開花した花びらの形状から、「しだれ(し垂れ)」が詰まって「しで」となり、そのような花びらのコブシなので「シデコブシ」と呼ばれるようになったのではないかと(勝手に)考えていますけどね。
(全く根拠が無いわけではないのですよ。言語でa音からe音への音韻変化や語尾の変化省略はよく見られることなのです。このシデコブシに関しては、単に「そんなふうにも思える」レベルの話どまりですけど。あ、でも「四手」自体も「紙(し)垂れ」の変化らしいですから・・・同じこと?;^^)
驚いたことに、野生のシデコブシは古代植物の生き残りとされ、「環境庁版植物レッドリスト」(1997、環境庁)において「絶滅危惧II」という「絶滅危急種」(!)に指定されているのです。
(現在は?と調べてみましたが、ちょっと確認できませんでした。時間を掛ければ分かると思います。)
中部、東海地方という限定されたエリアでの自生から、開発や生育環境の悪化などの影響から逃れられず、その数は減少し続けているらしいです;
自生地では、愛知万博の開催地であった「海上の森」も、有名な所の一つとのこと。
昨年12月には瀬戸市において、<海上の森シンポジウム2007>『海上の自然とシデコブシ』~テーマ「シデコブシの存在とこれからの保全」が開催されて、大へん盛況であったということです。
我が家のは、居住する市が開催したイベントに出展していた園芸コーナーで頒布されていたのを、両親が自分たちの記念に購入して植えたものなのですが、何だか心配です。
園芸店で売られている苗木は専用に交配・繁殖させたものらしいのですが、高山植物などのブームにも例があるように、天然の自生しているものを根こそぎ採ってしまう愚行を、これまでたくさん見聞きしています。
そのようなことにならないように、だからこそ自生種を「絶滅危急種」に指定して保護しているのでしょうけど、あまり大声で「我が家のシデコブシが咲きました♪」とは言いづらいような気もして来ました。
毎年、ほのかな甘い香りとともに、春を告げてくれるシデコブシ。
。。。枯らさないように大事にしなくては
我が家(どちらかと言えば隣の両親の庭)のコブシは、前々から少々変わっていると思っていました。
コブシの花は花弁が6枚ということですが、これは花びらが細長く、枚数も15~18程です。
もしかして種類が違ってたりして; などと思えて調べてみたところ、これは「シデコブシ」 でありました。
一昨日から開き始め、好天であった昨日写真を撮りましたので、UP致します。
シデコブシ
学名のMagnolia (マグノリア)は、フランスの植物学者の名前Magnol(マニョル)の英読みからで、モクレン属の総称です。
stellata (ステラータ)は、stella がラテン語で「星」を意味することからも分かるように、植物学でいうところの種小名(種形容語)で、「星形の、星状の」という形状を表す言葉。
花言葉は、シデコブシとしては特になく、コブシの 友情、友愛、歓迎 が充てられているいるようです。
普段は単にコブシと呼んでいますが、15年以上前に両親が購入した時に「ヒメコブシ」とプレートに書かれてあったそうで、調べてみましたら、ヒメコブシとはシデコブシの別名でした。
そして、シデコブシの「シデ」は神社の注連縄や玉串などに垂らす白い紙の「四手」 のことだそうです。
表記は、「四手拳」「梓辛夷」など。
私は、開花した花びらの形状から、「しだれ(し垂れ)」が詰まって「しで」となり、そのような花びらのコブシなので「シデコブシ」と呼ばれるようになったのではないかと(勝手に)考えていますけどね。
(全く根拠が無いわけではないのですよ。言語でa音からe音への音韻変化や語尾の変化省略はよく見られることなのです。このシデコブシに関しては、単に「そんなふうにも思える」レベルの話どまりですけど。あ、でも「四手」自体も「紙(し)垂れ」の変化らしいですから・・・同じこと?;^^)
驚いたことに、野生のシデコブシは古代植物の生き残りとされ、「環境庁版植物レッドリスト」(1997、環境庁)において「絶滅危惧II」という「絶滅危急種」(!)に指定されているのです。
(現在は?と調べてみましたが、ちょっと確認できませんでした。時間を掛ければ分かると思います。)
中部、東海地方という限定されたエリアでの自生から、開発や生育環境の悪化などの影響から逃れられず、その数は減少し続けているらしいです;
自生地では、愛知万博の開催地であった「海上の森」も、有名な所の一つとのこと。
昨年12月には瀬戸市において、<海上の森シンポジウム2007>『海上の自然とシデコブシ』~テーマ「シデコブシの存在とこれからの保全」が開催されて、大へん盛況であったということです。
我が家のは、居住する市が開催したイベントに出展していた園芸コーナーで頒布されていたのを、両親が自分たちの記念に購入して植えたものなのですが、何だか心配です。
園芸店で売られている苗木は専用に交配・繁殖させたものらしいのですが、高山植物などのブームにも例があるように、天然の自生しているものを根こそぎ採ってしまう愚行を、これまでたくさん見聞きしています。
そのようなことにならないように、だからこそ自生種を「絶滅危急種」に指定して保護しているのでしょうけど、あまり大声で「我が家のシデコブシが咲きました♪」とは言いづらいような気もして来ました。
毎年、ほのかな甘い香りとともに、春を告げてくれるシデコブシ。
。。。枯らさないように大事にしなくては
近所でもコブシがいっせいに咲きました。
田舎では街路樹がコブシでした。
by スー (2008-03-19 17:55)
2枚目 すごく淡いピンク色で可愛いですね
ソネブロ ようやく普通に書けるようになってきました♪
by みほ (2008-03-19 23:10)
海上の森、近くはないですがそんなに遠くはないところです。
でも、足を踏み入れた事がないです。
シデコブシが…そんな事に。
この辺りでもポツポツと残っている昔のままの雑木林や里山、残せるといいのですが。県指定の天然記念物の自生地など、保護されている場所もあるようですが。
お天気の良いときに歩いてみようかな。 ^^
このシデコブシの淡いピンクは遠くから見たら白と思われるような凄く素敵な色ですね。
by 畑の帽子 (2008-03-20 08:36)
☆スーさん ご訪問頂きましてありがとうございます^^
いっせいに咲くと、見応えありそうですね。
コブシが街路樹という道、歩いてみたいです^^
by パキちゃん (2008-03-20 09:28)
シデコブシ、初めて見ました。
綺麗な花ですね~。
神社の白い紙を「四手」ということも知りませんでした。
勉強になります^^
貴重な植物ですので、大切に育ててあげてください。
by 真夏 (2008-03-20 09:42)
☆みほさん ご訪問頂きましてありがとうございます^^
蕾のときの淡いピンクがかった色が、とても綺麗だと思いました。
ブログの調子が良くなったら、自分の体調が悪くなって。。。うまくいかないものです;^^
by パキちゃん (2008-03-20 09:45)
☆畑の帽子さん ご訪問頂きましてありがとうございます^^
「海上の森」もですが、愛知県には自生しているところが多いそうですよ。
この色合いがステキですよね。
光が正面から当たると真っ白に見えますので、撮る角度に悩みました;^^
by パキちゃん (2008-03-20 09:56)
☆真夏さん ご訪問頂きましてありがとうございます^^
植物の名前を調べてみると、けっこう面白い発見があったりしますネ。
貴重・・・ホント、たとえ園芸用であろうとも(と信じたい;^^)、見る目が変わりました。
by パキちゃん (2008-03-20 10:14)
☆納豆(710)な奇人さん ご訪問頂きましてありがとうございます^^
by パキちゃん (2008-03-20 10:29)
時々山や林で野生のを見かけますが、シデコブシかモクレンかは分かりません。 わがたで買ったのはモクレンです。ジャガイモを植える時期の目安の木なんですよ。
by 旅爺さん (2008-03-20 13:35)
☆旅爺さん ご訪問頂きましてありがとうございます^^
シデコブシは、モクレンやコブシに比べて樹の丈があまり高くありません。
別名のヒメコブシのヒメは、そのあたりからついたようです。
>ジャガイモを植える・・・
そうなんですか。
きっとモクレンの花を見るたび「今がジャガイモの植え時だわ」と思い出しそうです^^
by パキちゃん (2008-03-20 21:25)
☆garireoさん ご訪問頂きましてありがとうございます^^
by パキちゃん (2008-03-22 10:27)
蕾を見ると木蓮のようです。
こぶしの花!耳にしますけど、よく分かりませんでした。
花びらの枚数で名前が違うのですね。
葉が無くて花だけなんですね。
綺麗な花です。^^
by 風子 (2008-03-22 13:51)
☆xml_xslさん ご訪問頂きましてありがとうございます^^
by パキちゃん (2008-03-22 16:43)
☆風子さん ご訪問頂きましてありがとうございます^^
コブシもこのシデコブシも、モクレン科モクレン属ですから似ていますね。
モクレンとの分かりやすい違いは、花の咲き方です。
モクレンは鐘形ですが、コブシやシデコブシは開平形で外側に広がっています。
そして、コブシよりも低木で花弁数が多いのがシデコブシ、とこのような見分け方でしょうか。
650万年程前に東海地方にあった「東海湖」という巨大湖のほとりには、このシデコブシの一大群生地があったことが分かっているそうです。
さぞや美しい景色であったろう・・・と、しばし空想の世界に浸ったりして^^
by パキちゃん (2008-03-22 17:04)
今年は温暖化を予想して今日、モクレンの咲く前にジャガイモを植えました。晩霜が心配ですが勝負です。 ヒメコブシ・・・分かりました。
by 旅爺さん (2008-03-22 19:41)
☆旅爺さん
気温が高過ぎても低過ぎても良くないのでしょうから、難しいところですよね。
うまく育成されるよう祈っております。
いっぱいおジャガが出来たら、ブログで拝見させて下さいネ^^
by パキちゃん (2008-03-22 21:44)
なるほど美しい。ステラータ?その通りの姿だなー。自生は少ないのか。
勉強になります。そうだな、学名はイタリックの方がかっこいいですよ。
春分の日はありがとうございます。おかげで20000nice!を見られました。
by 春分 (2008-03-23 08:06)
☆春分さん ご訪問頂きましてありがとうございます^^
最初花の学名は覚えにくく思いましたが、意味を知ると覚えやすいと気づきました。
和風の花の印象でしたが、マグノリア ステラータ と言うと俄然西洋の香りがしますね。
でも、この木は日本の固有種なんですよ。(「シデ」が、ちょっと虫みたい。。。)
>春分の日は・・・
いえいえ、こちらこそ良い記念になりました。
春分さんの記事のどこかで、何か気に掛けていらっしゃることがあるようなことを見覚えていまして、「もしかして?」と。
400記事目というキリの良さから、記念にふさわしいように思ったわけでした。
嬉しさのあまり舞い上がって、ろくにお祝いも述べておりませんでした;^^
ここで申し上げるのも何ですが・・・あらためまして
おめでとうございます^^
by パキちゃん (2008-03-23 10:54)
こんばんは。
コブシも ハクモクレンも もちろんシデコブシも区別がつきません^^
なるほど 花の咲き方が違うのですね。
モクレン科の花は 青空に映ると 白いオブジェという感じがします。
by タックン (2008-03-23 22:23)
☆タックンさん ご訪問頂きましてありがとうございます^^
お早うございます。
モクレンやコブシは、大きく育つと見上げる高さになりますね。
近所に8m.はあるシモクレン(紫木蓮)がありますが、遠目に見ても存在感があります。
(紫木蓮は普通こんなに高くならないそうですけど。)
コブシは15m.以上にも育つということで、群生地では花の時期圧巻でしょうね。
春の青空に似合いますよネ^^
シデコブシはモクレンやコブシに比べて、木もほっそりとして、花は優しげな印象です。
ウチのは高さ2.5m.ほど。お姫様という感じでしょうか、やっぱり^^
by パキちゃん (2008-03-24 06:56)
☆ki_no_koさん ご訪問頂きましてありがとうございます^^
by パキちゃん (2008-03-25 20:09)